脳性まひと聴覚障害

脳性まひ児では、耳からの神経と、音の信号を読み取る脳の部分とが損傷を受けていることがある。

何年も前には、アテトーゼ型脳性まひがRh型溶血性疾患(新生児黄疸)を伴っており、聴覚障害はもっとありふれたものであった。

耳からの神経と聴力にかかわる脳部分が侵される聴覚障害は、“感音性”聴覚損失と呼ばれている。

それは、感染症(よく知られている耳だれ:急性中耳炎)が原因で一般の子どもに起こりがちな聴覚損失と区別するためである。

この型の聴覚損失は、内耳へ音波を伝えて神経インパルスをつくることとの関連で“伝音性”聴覚損失と呼ばれ、一般に治療しやすく、予防できる。

耳やのどの感染症にかかった脳性まひ児はこの伝音性聴覚障害になる率も高いので、きわめて注意深く監視する必要があることを強調しておきたいと思う。

感音性聴覚損失は損傷した神経を修復する方法はないため、さらに重大である。

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