脳性まひのタイプについて

脳性まひのタイプについて

大まかにいえば脳性まひには2種類ある。
主として手足が弱くて硬直がみられるもの(痙直型)と、意図しないのに勝手に手足が動くもの (不随意運動)である。

後者はアテトーゼ型や時にはジスキネジア型脳性まひと呼ばれる。

別の意図しないのに勝手に動く群は、運動失調型(運動を協調させることができない)の脳性まひ児にみられる。

アテトーゼ型の子どもの場合、じっと座っていようとしても絶え間ない不随意運動が現れ、この不随意運動は子どもが試みようとするあらゆる運動、たとえば歩いたり、手を使って何かすることなどを妨げる。

運動失調型の子どもの場合は、じっと座っているときの不随意運動は現れないが、随意運動はぎこちないものとなる。

一方、痙直型の子どもは不十分な弱々しい運動しかできず、ともかく動くことが困難な場合が実に多いのである。

アテトーゼ型と運動失調型の脳性まひでは、必ずというわけではないが一般に身体のすべての部分が侵されている。

一方、痙性型の脳性まひでは侵される部分はいろいろである。

片まひ型の脳性まひでは、身体の片側半分、つまり右側の上肢と下肢、あるいは左側の上肢と下肢に障害が起こる。

痙性はたいてい下肢よりも上肢のほうに大きく影響するので、片まひ児の多くが歩くことはできるのに手はあまり使えず、健康なほうの手の支えかまたは補助として使われるだけである。

両まひ型脳性まひでは、両側の下肢が上肢よりもひどく侵されている。

このタイプは早産で生まれた赤ちゃんに多くみられる。四肢まひ型脳性まひでは、四肢(両上下肢)すべてに重い障害が現れる。

時には、この状態を表すのに四肢まひ(tetraplegia)という用語が使われる。

それほど一般的ではないが、ほかにも次のような用語がある。

両側(重複)片まひでは、上下肢のすべてが侵されますが、下肢よりも上肢のほうがずっと悪いようにみえる。三肢まひでは三肢が侵されている。単まひ(monoplegia)の場合は一肢だけが侵されている。

以上の3つの用語は、脳性まひのなかでもあまり一般的でないタイプのものを指している。

すでに説明したように、子どもが脳性まひであるというのは、運動と姿勢に障害があるという事実を示すことであり、その原因は脳損傷である。

痙直型脳性まひではその領域は大脳皮質にあって、大脳皮質は頭蓋骨の下にある脳の大きな部分を占めている。

アテトーゼ型ではもっと深い部分(基底核)にあり、運動失調型では頭の後ろにあたる脳領域(小脳)にある。

これらは教科書に書かれている古典的な説明だが、実際はどんな子どもの場合もそのパターンはそれぞれ個別的で、その子に特有であることがとても多いのである。

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