運動の種類
運動の種類には、他動運動、自動介助運動、自動運動、抵抗運動があります。
他動運動
他動運動とは、外力による運動のことで、筋の収縮は起こりません。 自身の力で自動的にほとんどまったく運動を行うことができないクライアントを対象とします。通常は、臨床家の徒手的介助により行います。関節可動域(運動範囲)を確保したり、固有受容感覚を刺激して神経筋再教育に役立ちます。
自動介動運動
自動介助運動とは、クライアントの筋力低下のために自身で十分な運動ができない場合に、臨床家や器械器具の助力を得て運動を行うものを言います。この場合、介助量は最小限度にとどめ、常にクライアントに一定の筋収縮を発揮させるようにします。自動介助運動は筋収縮を促し、筋力増強に働きます。また固有受容感覚を刺激して神経筋再教育にも役立ちます。
自動運動
自動運動とは、介助も抵抗も与えないでクライアント自身の筋力によって行う運動のことを言います。運動範囲を維持させたり、持久力を向上させる訓練などに用いられます。
抵抗運動
抵抗運動とは、抵抗に抗して行う運動のことを言います。徒手的に抵抗を与える場合や機器を用いて抵抗を与える場合もあります。抵抗運動は、筋力増強目的として行われます。筋力とは筋収縮によって生じる筋の張力のことを言い、最大努力で発揮できる最大の力を随意最大筋力と言います。