STEF 簡易上肢機能検査

STEF 簡易上肢機能検査とは

SookyungAn / Pixabay

STEF(ステフ)は上肢の動作能力を客観的に短時間で把握することができる検査です。大きさ・形・重さ・素材が異なる10種類の物品をそれぞれ移動させ、移動に要する時間を測定することで、上肢動作を客観的に評価します。対象者は、上肢機能が低下している患者(脳血管疾患、頚髄症、関節リウマetc)になります。評価は主に作業療法士(OT)が行います。

検査方法

10種類の検査物品を、左右それぞれの上肢で移動させて所要時間を計り、検査用紙に記入します。検査物品は、①大球②中球③大直方④中立方⑤木円板⑥小立方⑦布⑧金円板⑨小球⑩ピンの10種類あります。検査1から開始して、移動場所はそれぞれの物品で異なります。開始の手の位置は決まっていて、すべての検査をその場所から開始し、終了は対象物が所定の場所に置かれた時とします。

被検者は原則として聞き手→非聞きの順で進みます。ただし非麻痺側・麻痺側がある場合は非麻痺側を先に測定するようにします。

各種目には 30 〜 70 秒の制限時間があり、制限時間を超えた場合は、制限時間内に移動できた個数を記入するようにします。

対象物を落とした場合はやり直し、3回目も失敗した時点でその検査を「不能」とします。

所要時間を検査用紙に記入し、それをもとに得点プロフィールによって1〜10 点の得点を与え、左右別に得点を合計します。最高点は100 点です。

結果の解釈

合計得点を年齢階級別得点と比較することで健常者と比較でき、健常者と比較してどのような位置にあるか判定することができます。また、非麻痺側、麻痺側の得点差を比べることで、麻痺側の能力を判定することもできます。

検査1〜6は手が目的の場所にスムースにリーチできるか、肩・肘の機能が主に評価することができます。

検査 7では薄い布を把持する能力も必要ですが、前腕の回内外あるいは肩の内外旋の評価がすることができます。

検査8〜10では、主に手指のつまむ機能を評価することができます。

検査6までは指の腹を使用する指腹つまみで把持可能ですが、検査 8 〜 10 では指の尖端を使用する、より高度な指尖つまみが必要となります。

得点プロフィールが右上がりになると、上肢のリーチが上手くできず、肩・肘の機能が低下しているということが考えられ、得点プロフィールが右下がりになると、手指の巧緻動作が低下していると考えることができます。

参考文献

1)金子翼ほか.簡易上肢機能検査(STEF):検査者の手引き.東京,酒井医療,1986.

2)金成建太郎ほか.“ 簡易上肢機能検査(STEF)・脳卒中上肢機能検査(MFT)”.リハビリテーションにおける評価法ハンドブッ
ク:障害や健康の測り方.赤居正美編.東京,医歯薬出版,2009,184-8.

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。