医療・介護の現場の方必見!お年寄りと話すコツを月ごとの話題とともに教えます。

1月の話題とともに

お年寄りと話すコツを月ごとに話題と共に書き上げました。長文ではありますが、お付き合えいただければと思います。

お正月

施設に入所する前や、長期入院する前までは比較的老後をゆっくりと過ごし、自由な時間が多かった人が多いです。

例えば、お年玉の話は、お孫さんにあげている方が多く、年始の風物詩とも言えます。お正月は一家が実家に集まる事が多く、その為、お孫さんにお年玉をあげていたお年寄りの方が多いです。

お年玉に限らず、福笑いや羽根つき、凧揚げなど正月の遊びなども話題としては良いと思います。

お正月の話題は、どちらからも切り出す話です。お年寄りから、話してくるケースの方が多いように感じます。

施設に入る前の方が当然楽しい生活をしていましたから、懐かしそうに、嬉しそうな顔で職員に話してくれます。

職員も若い職員がいますから、自分の孫に重ねて映る事があるようです。

お年玉の話をして、嫌な顔をするお年寄りの方はほとんどいません。

箱根駅伝

年始の風物詩と言える箱根駅伝お年寄りがテレビで見るのを楽しみにしているレースです。特に自分が通っていた大学が出場するお年寄りの方はもの凄く楽しみにしています。往路・復路とも5時間30分以上の大熱戦ですが、時間を忘れてテレビをみています。

1月は、お年寄りの方が楽しみにしているスポーツが多いです。その中でも箱根駅伝は楽しみにされているお年寄りの方が多いです。

自分の部屋で見るひとよりも他の入居者の方たちとフロアで大きなテレビで一緒に観戦するお年寄りが多いように感じます。

箱根駅伝のどこが楽しいですか?と聞くと嬉しそうに応えてくれます。

内容は人によって全然違ってきます。

5時間30分も大きなテレビで見ていますから疲れないのかなあと思いますが、時間を忘れてしまうようです。普段は日付にあまり関心のないお年寄りも箱根駅伝が行われる1月2日・3日だけはしっかり覚えています。

この事からも余程楽しみにしている事がわかります。

大相撲初場所

お年寄りの方が1番好きなスポーツ大相撲。

大相撲は奇数月に行われます。初場所はその年の最初の場所です。

非常にお年寄りの方が楽しみにしています。大相撲もフロアで大きなテレビで見る、お年寄りが多いです。

相撲に関しては、奇数月と頻度が多いため、基本的な相撲の知識がないと、会話についていけなくなるため、勉強が必要です。

非常にお年寄りは大相撲に詳しいです。

その為、若い女性職員は会話についていけなくなってしまうケースがあります。

今の世代の20代前半の女性職員に千代の富士と言っても何がんだかさっぱり分からないでしょう。

やはり、プロとしては、ここは勉強が必要です。

お年寄りを喜ばす為には、あえて知っている答えでも「分からないです」と答えて、お年寄りにたくさん語ってもらうと言う手法もありますが、知っていて、わからないと答えるのと、本当にしらないのでは訳が違います。

今の時代なら、稀勢の里や白鵬は知っていないとまずいですね。

大相撲の行われる、1・3・5・7・9・11月は毎回同じ話になります。

しかし、お年寄りが応援しているお相撲さんが大関獲りや綱とりの場所だと、共通の話題を持っておくことは非常に意義が高い事だと思います。

相撲観戦をフロアで見ているお年寄りは、夕方の5時位から多くなります。

部屋でもテレビでみれますが、1人で見るよりたくさんで見た方が楽しいですからね。強い相手に格下の相手が勝つとひと際大きな拍手がフロアから聞こえてきます。

相撲を全く知らない職員でなければ、何が起こったかは分かります。ここで敢えて、どうしたんですか?と聞くと嬉しそうに解説してくれます。

大相撲は日本の国技です。

この事は最低限知っておかないといけませんね。

本当にお年寄りは大相撲に詳しく、懸賞金は幾らか知っているかいなど聞いてきます。

答えは1本6万円なのですが、力士が貰えるのは半分の3万円です。これは知っていても聞かれたらわざと分からないと答えるか、間違った答えを言うのがベストです。

そうする事によって会話が弾むみます。

お年寄りはたくさん話したいので、話す場所を提供してあげる事も非常に重要になってきます。

たくさん話して貰って、話疲れて、夜はゆっくり良い睡眠をとってもらう事が重要なので、時間のある限り話して貰う事も重要なことです。

時代劇

お年寄りの方はテレビで1番何が好きかと言うと時代劇です。

これは男女問わずです。

ここまでの話もそうなのです。時代劇は、毎回決まったパターンです。最後に悪者が懲らしめられるとワンパターンなのですが、お年寄りからの人気は絶大なものがあります。

水戸黄門、暴れん坊将軍、大岡越前、必殺仕事人、遠山の金さんなどが人気は高いです。

これらに出演している役者さんの名前を知っていると、会話も弾みます。

今の若い世代の方は時代劇を見る事は殆どないでしょう。私が子供の頃は祖父の家に行くと、毎日平日の午後4時から時代劇が再放送しており、祖父は祖母と一緒に楽しそうに見ていたのを思い出します。

やはり、施設にいるお年寄りもそうだったんだろうなあと思う事も多いです。

時代劇を見ている時はお年寄りの方は静かにみています。

大相撲と違いフロアで見る人はいないのが特徴的です。

利用者が好きな時代劇を「今日は見ましたか?」などとこちらから話を振ってあげるのが良いと思います。

2月の話題とともに

節分

施設での2月の恒例行事です。職員が鬼になりお年寄りの方には豆を撒いてもらいます。鬼のお面を被って、豆をひたすらあてられるのが、職員の仕事です。非常に地味な仕事ですが、お年寄りの方は楽しみにしている行事です。また、この日は食事が特別食になるので、翌日に、昨日の食事はどうでしたか?とお年寄りの方に聞いて回ると「美味しかったよ。たまにはいいね」などと言ってくれます。節分の思い出を話してくれるお年寄りの方も結構多いですね。

そういった話にお付き合いしてあげるのも重要な事です。お年寄りはとにかく話す事が好きです。私が勤務していた病院に併設してある介護施設は比較的元気なお年寄りの方が多く、暇を持て余している方もいるので、そういう方たちとは、将棋をしたりして毎日がつまらなくならないようにしています。

戦争の話

この話題は8月のイメージですが、病院や施設を利用されている方は戦前・戦後の厳しい中を生きて来られてきました。 そのため、終戦日の8月にとらわれず課題に出てくることが多いです。

日本は唯一の被爆国であり、第二次世界大戦では敗戦国です。1945年8月15日ポツダム宣言で日本は降伏しました。その時の話をしてくれるお年寄りの方が結構います。

これはどこの地域でも同じだと思います。関東でも関西でも。

東京の病院で働いていた方の話ですが、東京大空襲の話を聞いた時のことです。

その時〇〇さんはどうしたんですか?大変だったのではないですか?と聞いてあげる事ですね。そうすると空襲警報が鳴り響いたので、防空壕に避難したと言う話をよく聞きました。そして、病院の裏にあるから見に行ってごらんと言われる事があったので、実際に昼休みに同僚と行ってみると、防空壕が残っていました。

ここで話が膨らみます。〇〇さん。病院の裏にさっき行ってきました。言われた通りありました。ああいう所で空襲を逃れたのですね。というと「もう随分昔の話だよ。でももう戦争はうんざり」この様な返事が返ってきます。結構こういったコミュニケーションが必要になってきます。ただ、老人介護施設で働くだけでは、本当のケアにはなりません。しっかりと話を聞き出す事も非常に重要になってきます。

重要なのはこちらに話のレパトーリーの引き出しがどれだけ多くあるかです。引き出しが多いと話は必然的に弾みます。引き出しがないと、ただの介護者になってしまいます。確かにヘルパーの仕事としてはそれで良いのかも知れません。しかし、本当の介護とはそういう事ではないのです。

お年寄りの趣味を聞き出す

何気ない会話の中にお年寄りの方の趣味を聞き出す事も重要です。趣味に関しては普段は物凄い頑固一徹の方もこの時ばかりは心を開いてくれます。頑固なのは性格なので仕方がありません。

問題はしっかりと意思疎通が出来るかどうかです。私は野球が好きなのですが、あるお年寄りの方が長嶋茂雄を知っているかい?と聞いてきました。

私は長嶋茂雄が引退した後に生まれたので、実際のプレーを見た事はありません。しかし、数々の武勇伝は聞いていますと答えると、本当に華のある選手だったよ。監督時代しか君はしらないか?など趣味を通じて会話が弾むこともあります。

例えば、その趣味の知識が薄ければ休憩時間や仕事の合間に学習をこちらがします。そして次にあった時にはお年寄りの方と会話が弾むようにします。ゴルフの話をされた時は、全く分からなかったので困りました。直ぐに調べました。お年寄りはインターネットで学習している事は分からないですからね。

名前を聞いた事のあるプロゴルファーは知っていますが、詳しいルールまでは最初は知りませんでした。打ちっぱなしのゴルフ場にすら行った事はないですからね。次にそのお年寄りの所に行く時にはしっかり学習していきます。

誕生会

毎月行われる誕生会。毎月1回。お年寄りの方はケーキよりも和菓子を好むので、ケーキではなく、私が勤務していた病院の施設では和菓子を用意します。ケーキはどうも口に合わないと言う人が意外にも多いです。そして不思議な事に、私の担当していた施設では2月生まれの方が多かったです。本当に不思議な巡り合わせです。

誕生会はみんなで祝うので、私とお年寄りの会話も弾みますし、他のスタッフと、お年寄りの会話が弾みます。また、誕生会ならではの、お年寄り同士の会話も弾みます。人は幾つになっても誕生日を祝って貰えると嬉しいようです。私の中では介護施設がお年寄りの方のゴールだとは思っていなかったので、ここを出たら、歌舞伎でも見に行けると良いですねなどと語りかけるようにしていました。

3月の話題と共に

ひな祭り

私が勤務していた病院の併設施設の老人介護施設では、非常に大きなひな壇を飾っていました。某テレビ局が取材に来るくらい非常に立派なひな壇です。入所しているお年寄りの方々にも非常に評判が良く、一緒に写真を取って欲しいと言う方が多かったです。一般の家庭では先ずない大きさの非常に大きなひな壇です。ひな祭りの日も特別食です。おやつはあられです。

このひな壇はどうしたの?とよく聞かれました。自宅では置く場所がないくらいの立派なひな壇です。ひな祭りはご存知の通り女のお子さんのお祝い行事です。その為、ひな壇を殆ど見たことがない、男性のお年寄りも中にはいます。ひな壇ってこんなに大きいの?と驚かれます。病院の職員ですら、写真を取りに来るくらいです。

このひな壇のおかげで会話が弾みます。これは特注サイズなんです。そう答えると、≪そうだよね。こんなに大きなひな壇は初めてみた≫と大体の方が答えてくれます。ひな壇だけで会話が弾むのですから、積極的にお年寄りに話しかけるのが苦手な職員もこのひな壇をキッカケに上手くお年寄りの方との会話の幅を大きく出来る良いチャンスでした。本来は普通にお年寄りの方と話が出来ないといけないのですが、人間には得て・不得手があります。

センバツ高校野球

3月には大相撲も行われますが、初場所で書くべき所は書いたのでここでは大相撲に関しては割愛させて頂きます。3月のセンバツ高校野球を楽しみにしているお年寄りの方はたくさんいます。センバツ高校野球は、夏の甲子園と違って名前の通り、春季大会で成績が良かった高校が地域事に選抜されます。

自分が故郷の都道府県の高校を応援するお年寄りが多いですね。また自身の母校が出場しているお年寄りの方もいます。お年寄りでなくても自分の母校が出場すれば自然と力が入ります。結構高校野球が好きなお年寄りは多いです。

フロアで見る方が多いですね。自身の出身地の高校が決勝に勝ち進むと応援にも熱が入ります。この試合の最中は話しかけられない限り、こちらからは話しかけません。折角。夢中になる事があるのですから、それを妨害してはいけません。

試合が終わった後に色々と話をする事ができますからね。決勝の相手投手はストレートが速かったねえ・・・。あれはなかなか打てないな。こんな話をしてくれます。夏、リベンジする為に、明日から練習ですね?など返答すると、練習は嘘をつかないからねえ・・・。と答えが返ってきます。これで良いのです。こちらからは一方的に話さない。上手くお年寄りの方から語り出させるトークのテクニックは多少は必要です。お年寄りが話している間は基本的に口を挟まないのもポイントです。

演歌が好き

お年寄りは演歌が好きです。今の若い世代なら、嵐やいきものがかりで通じるのでしょうが、お年寄りには通じるはずがありません。ある日あるお年寄りからこう尋ねられました。長崎は今日は天気は?その時は仕事用のノートパソコンを丁度持っていたので、直ぐに天気を調べると快晴だったので、雲一つない快晴ですと答えると、「そうか、やっぱり今の若い人には分からないのかな?」私は何を言われているのかさっぱり分かりませんでした。

お年寄りが言うには雨だと言うのです。どう考えても快晴なのですが・・・。雨ってどうしてですか?そう聞くと、「前川清は知っている?」そう聞かれたのであの恋唄の歌手ですか?と聞くとそうと言われたので。調べると、「長崎は今日も雨だった」と言う有名な曲がある事が判明しました。

クールファイヴですね。と聞くと「お、良く分かったね。この曲が好きでね」お年寄りの方には演歌の歌手の曲が好きなのはよく分かりましたが、流石にそこまでは即答は出来ませんでした。お年寄りと話す際は演歌を持ち出すと喜んでくれる確率が高いです。世代によって話は使いわけなければいけません。私は病院が主ですから、毎日施設に顔を出す事はないので、覚えておくために直ぐにパソコンにデーターを入力してしまいます。

面会が多い入所者はまだ、話す相手がたくさんあるので良いですが、面会者が少ない入所者の方には極力寂しい思いをしてもらいたくないので、私が施設に行く時は、面会者が少ないお年寄りから、話を聞きに行きます。もう、1人30分以上かかる位の気持ちで行っていました。

孤独ですからね。それを払拭するには、話し相手がいる事です。ヘルパーは話の世話までは出来ませんと言ってましたが、それが出来て1人前ですと諭していました。話題に困ったら演歌の話をするように指示も出していました。治療方針はドクターが出しますが、精神的フォローまで出来るドクターは少ないですね。

お年寄りには演歌と言うキーワードはかなり強いです。ここで反応しないお年寄りは先ずいません。話が弾みます。後は、如何にその演歌を知っているかどうかだけかになってきます。調べて、口ずさめる様になれば尚良いです。

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