SIDE 立位バランス能力評価



SIDEとは

SIDEは、静的バランス能力を段階付けすることで、転倒予測・防止に役立てるために近藤らによって開発さた評価法です。静的バランス能力に着目した理由は、移乗やトイレ動作などのADLのなかで、立位を保持することが必須の因子であり、転倒の危険性を予測するうえで重要な項目のためです。また、評価結果から患者の管理方法(センサーやマットの使用など)を判断するための一助になります。

SIDEとBBSの関係性を調べた寺西らや新津らの研究があります。どちらの報告も、SIDEとBBSには強い正の相関があると述べています。これは、SIDEがBBSに対して十分な妥当性があることを示しています。さらに評価で重要な再現性についても十分な再現性を示すとされており、テスト全体にわたる信頼性が立証されています。

SIDEは、ストップウォッチさえあればベッドサイドで簡単に評価でき、慣れれば職種に関係なく5分以内に評価することができます。評価時間が短く、道具の利用も少ない点から、臨床のなかで行う評価として重要な「簡便性」を備えています。

SIDEの評価方法

SIDEは、レベル 「0」「1」「2a」「2b」「3」「 4」の6段階で評価します。

まず、足を肩幅程度に開いた立位(開脚立位)を保持するように指示し、5秒間保持できるかどうかを評価します。


開脚立位を1人で保持できず、必ず支持が必要(自分でつかまるか介助者が支える)な場合は「レベル0」と判定します。

開脚立位が5秒間できれば、次に足を閉じた立位(閉脚立位)を5秒間保持するように指示します。保持ができなければ、「レベル1」と判定します。

閉脚立位が5秒間保持できれば、継ぎ足立位を保持するように指示します。継ぎ足立位とは、片方の踵をもう一方のつま先につけて一直線にして立つ姿勢であり、左右の支持面積が狭くなるので姿勢を保つのが難しくなります。継ぎ足立位が保持できない場合は「レベル2a」となります。

右足を前もしくは左足を前のどちらか一方だけ保持可能な場合は「レベル2b」です。

継ぎ足立位が右足を前、左足を前の両方ともできれば、片脚立位を30秒間保持するように指示します。片脚立位が30秒間保持できなければ「レベル3」

どちらか一方で片脚立位が30秒以上可能であれば「レベル4」と判定します。

評価のポイント

  1. 指定されている姿勢をとるまでは介助しても構いません。姿勢をとる能力ではなく、一定の立位姿勢を保てるかどうかが重視されます。
  2. 必ず低いレベルから評価を行います。あるレベルでバランスを崩して介助をした場合、それ以上のレベルは試みないでください。難易度が上がれば、そのぶん転倒のリスクが高まります。
  3. 転倒の危険度は、「2a>2b>1>0>3>4」の順になると考えられています。0や1では、介助しないと立ち上がれないことが多いので、転倒の危険性はむしろ低くなります。逆に、2a、2bで認知症や注意障害があり、自分の転倒の危険性に十分に注意を払えない場合は、非常に転倒のリスクが高くなります。
  4. 評価中に、患者が少しでもバランスを崩した場合は、転倒させないようにすぐに介助してください。とくに、SIDEを初めて評価する場合は、2人(転倒しないように注意を払う人と時間やバランスを判定する人)で実施したほうが安全です。

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