運動時の呼吸機能

運動時の呼吸機能

安静時の動脈血酸素飽和度は97~99%です。

健常人では、どんな強度の運動時でも安静時動脈血酸素飽和度と大きな差はありません。 運動開始時の換気量や酸素摂取量に劇的変化がみられても動脈血酸素飽和度は安定しています。

そのため、激しい運動中でも脳や心臓が酸素不足による生命の危機にさらされることはありません。

酸素摂取量

1分間当たりの肺から体内に取り込まれる酸素量のことを言います。 活動筋の酸素利用が増大すると換気量・心拍動・血液循環が高まり、速やかに酸素摂取量が増加します。 酸素摂取量と運動強度は比例し、低強度運動では、数分で酸素摂取量は一定(定常状態)になります。高強度運動では、酸素摂取量の増加率は速くなりますが、定常状態にいたるまでの時間は長くなります。

酸素借

無酸素性エネルギー供給機構による働きのことを言います。 定常状態に至るまでの間のエネルギー不足分は筋内のアデノシン3リン酸(ATP)や、クレアチンリン酸 (CP)を使用したり、グリコーゲンが分解 されて乳酸が作られるなどして補われます。 酸素借が大きいほど乳酸性エネルギー供給機構の依存が大きくなり疲労しやすくなります。

酸素負債

運動後の過剰な酸素摂取量 (excess postexercise oxygen consumption: EPOC)のことを言います。 酸素借による無酸素性エネルギー分の返済(体内の回復)と、体温上昇や代謝亢進などによる酸素摂取のためのものです。酸素借 < 酸素負債

最大酸素摂取量

1分間の有酸素性エネルギー産生には限界があ り、その最大での酸素摂取量のことを言います。酸素運搬系と酸素利用能の総合能力によつて決定されます。活動筋量、空気中の酸素分圧、性別、年齢に影響を受けます。 一般な最大酸素摂取量は以下の通りです。

青年期の男性:2.5~3.5l/min,35~55ml/min/kg

青年期の女性:1.5~3.Ol/min,30~50ml/min/kg

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