遂行機能障害で段取りが悪い・要領が悪い・自己流になる場合の対応方法



はじめに

stevepb / Pixabay

遂行機能障害の中でも、特に動作の実行中に問題が起こってくることがあります。
何度も同じことを繰り返してなかなか動作が終わらなかったり、効率の悪い方法をしていたり、動作の手順がばらばらになったり、自己流の方法で無理やりやったり…というような状況です。

このような、物事を行う際の段取りの悪さ、要領の悪さ、自分勝手な方法でやるような症状も遂行機能障害のひとつです。
遂行機能の中でも、動作の実行・評価判断の部分に問題が起こってくると起こるような症状です。

何かを目的に動く時、無意識のうちに常に物事が計画通り進められているか、今の状況にこの方法は適切か、他にもっといい方法はないか…などといったことを考えながら動作を行っています。
修正の必要があればその都度行動を改めていき、より適切な行動へと動こうとします。
しかし、遂行機能障害が起こっていると、こういった状況から自分の動作を読み取ることが出来なくなり、物事をよりスムーズに進めようとする力が発揮できなくなってしまいます。

他にも、物事を要領よくすすめるために、適切でない行動は避けようとして動くのが普通ですが、遂行機能障害に侵されていると、それが適切でなかったとしてもいつもの行動パターンや慣れ親しんだ行動パターンでばかり動いてしまいます。
本人としては、もっとスムーズに動作を行える方法があったとしても、それ以上に慣れた行動パターンのほうがやりやすいという判断をしてしまうためのようです。


その為自己流の行動を無理やり当てはめたりすることになり、結果として失敗する…ということが多々起こってきます。
ダブルタスク・マルチタスクな課題も難しく、別のことを同時進行することが出来ません。
自分の仕事量などの判断もできないため、どちらかばかりに集中したり、結局一つのことしか出来なかったりすることになります。

スムーズな動作進行が出来ない遂行機能障害の対応ポイント

動作の段取りが上手く実施できない、要領よく物事を進められない、自己流の動作で無理やりやろうとしてしまうような遂行機能障害の対応ポイントをチェックしていきましょう。

自分の行動を言語化し行動調整する

何かを行う時に、その動作を声に出していい、ひとつひとつの動作が適切かどうかを自分で気付けるようにしていきましょう。
特に要領良く行えているかという点について意識してもらうようにします。
それでも気付くことが難しい場合は、もっと動作を細分化して見直しを行うようにします。
動作をしてから、自分のやったことについて反省会などをしてみると良いでしょう。
自分自身に対して、各動作の評価を言語化して行っていくことで少しずつ修正を促していきます。

2. サポートできる手段で補うようにする

計画をうまく立てられない遂行機能障害でも有効ですが、実施がスムーズに出来ない遂行機能障害でも手順を記したスケジュール帳の活用は大切です。
動作の手順を事細かに記し、わからなくなったり戸惑ったらそれを確認するようにしましょう。
また、2つ以上の動作を同時実行するというようなことはとても難しいので極力避けるようにします。
どうしても行う必要がある時には、切り替えのポイントや注意すべき点を記した手順書をみたり、やったことをチェックボックス式にしておいたり、タイマーをセットして動作の切り替えを促したりするようにしていきます。
時計のアラームやタイマーなどは、とても使えるアイテムです。
動作の切り替えや目標設定に利用するようにしてみましょう。

環境調整

基本的には、同じ環境下で日々のルーティーンは進められるように整えておきましょう。
何かを置く場所が少し変わるだけで動作が混乱しやすいので、物を置く場所にはよく注意しましょう。
なるべく効率良く動ける環境を意識して、本人にも確認してもらうことが大切です。

まとめ

遂行機能障害の中でも、動作実施の際に問題が起こるケースについてチェックしてみました。
しかしながら、計画に問題が起こる場合と、実施に問題が起こる場合というように明確に分類できることはほぼありません。
両方共に問題が起こってくるケースがほとんどなので、対応方法としては両方を意識した対応を心がけていくことが大切です。
遂行機能が侵されると、物事がスムーズに進められなくなり、周囲だけでなく本人にも多大なストレスがかかるので、少しずつスムーズな動作が行えるようサポートする参考にしてください。


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