社会的行動障害(高次脳機能障害の症状)

はじめに

whoismargot / Pixabay

人が生きていく上で欠かせないのが他者との関わりで、環境や社会に適応しないと生活が難しくなります。
その中でも、対人関係がうまくいかないと、社会の中に関わっていきにくくなります。
特に意識しなくても、対人関係を作り上げていく中で、遂行機能を駆使し、様々な問題を解決したり適応しようとしたりしています。

高次脳機能障害を呈すると、記憶・注意・遂行機能など、人が人であるために必要な様々な思考や行動、判断能力が低下します。
そうなると、当然社会生活に影響を及ぼします。
今までうまくコミュニケーションを取れていた人達との関係も、ギクシャクしてしまうことが多々あります。
相手の行動を読み取ったり、思考を読み取ったりするような配慮が出来なくなるので、会話ひとつとってもうまく出来なくなり、人間関係がうまく行かなくなってしまうのです。

高次脳機能障害を呈した人の多くはこれらのことで社会的な活動を制限されます。
こういった社会活動を行う上で起こってくる障害を、社会的行動障害と呼びます。

社会的行動障害の症状

発動性の低下
意欲の低下、指示がないとボーッとしてしまう…などといった症状が見られます。
他者に対してだけでなく、今まで好きだったことに対しても無関心になります。

人格機能の低下
依存的になってしまいます。
子供のように誰かに頼らずにはいられなくなるような状況が見られます。

自己制御力の低下
感情のコントロールが難しくなり、急に怒り出したり泣いたりしてしまいます。
物事に対して衝動的になったり、自身の欲求を抑えることが難しくなります。
ひとつのものに固執したりする様子も見られることがあります。
他の人の小さなミスなども許せなくなり、その都度激しく怒ったりします。

対人技能拙劣
他者の行動や考えを推測したり状況を察したりすることが出来なくなります。
会話をしていても、急にボーっとしたりすぐに別の話にそれたりし、話がまとまらなくなります。
人の言われるがままに誘導されやすく感化されやすいことがあります。

まとめ

こういった高次脳機能障害の症状は対人トラブルの原因になりやすく、社会生活を送ることを大きく妨げる因子です。
社会復帰・社会参加が難しくならないよう、周囲の人たちの協力が必要不可欠となります。
そのためには、周りの人達が症状を正しく理解し、適切な対応を取れるということが必要となります。
現状の高次脳機能障害を正しく理解し、社会的行動障害へ移行していかないように注意していきましょう。

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