意欲・発動性の低下

はじめに

3dman_eu / Pixabay

何をするにも意欲が湧いてこない、常にぼーっとしている…というような症状を呈することがあります。こういった症状を発動性の低下といいます。

自ら何かをすることが殆どなくなり、気付くとただ座っているだけ…というようになります。リハビリを進めていく上でもかなり障壁となりやすい症状です。

意欲・発動性低下の症状

身体を動かそうと思えば動かせるのに、ベッドから起き上がろうとしない、椅子に座ったまま。

自発的に動こうとすることは殆どなく、課題を前にしても手が止まって進まない…などというような症状が意欲・発動性の低下と言います。

こういった症状は、うつ状態でも起こってきますが、高次脳機能障害による発動性低下はうつを伴わないことも特徴のひとつです。

意欲・発動性低下に対する対応のポイント

何かをしようとしても、近くで促してもなかなか進めることが出来ないのが発動性低下の症状のひとつでもあります。そのため、細やかな対応が必須です。

本人の様子を見ながら、課題は少しずつ丁寧に進めていくようにしてください。

次に、毎日の予定をきっちりと立てて、生活のリズムを作るようにしていきましょう。

課題はある程度出来る課題から少しずつ順番に提示していってください。

また、それら課題に対して得点や報酬を設定し、達成感を与えることも有効です。

職場で起こりやすい症状と対処方法

症状としては、仕事を自分から開始することがなかなか難しいことがあります。いざ仕事を始めても、上の空で集中できなかったり、間違えていても修正せず終わったりしてしまいます。

指示されたことに対しても、応用的なことはとうてい対処できず、繰り返し促されないと最低限のことすら出来ないこともよくあります。

対処方法としては、業務目標をなるべく細分化して提示し、少しずつ進めていくことがポイントです。

アラームなども利用し、この音がなるまでにここまで進める…というようなかたちで仕事を提示してください。中間での確認作業もなるべく行ってください。

学校で起こりやすい症状と対処方法

授業中もボーッとしてしまい、何かをぼんやりと無意識に見つめていて授業に集中できない、教室の移動も誰かに促されないと行くことが出来ない、休み時間に入っても常にぼーっとしている…などというような症状が現れます。

テストでも集中できず、問題を最後まで解くことが出来ません。

対処方法としては、自分から何かをすることが難しい状態なので、移動の時や休み時間などはなるべく周囲から誘ってあげるようにしてください。

授業中に関しては、他の生徒の授業でもあるため、ある程度しかたない部分もあるので、授業の復習課題などを渡していく他はなかなか難しいです。

家庭で起こりやすい症状と対処方法

家にいるときは、一日中ボーっと座っていたり、寝ていることが増えます。引きこもっていても、何か好きなことに集中している様子はなく、ただボーっとしていることもあります。

放っておくと、起きてこないこともあり、排泄すら失敗してしまいます。

対処方法としては、家に一日いる時でも、生活のリズムを付けるように細やかに予定を立て、それにそって行動を促していきます。
その日の目標を設定し、メリハリのある生活を周囲から促してあげるようにしてください。

まとめ

精神機能や運動機能に問題がなくとも、行動に大きな制限が出てしまう意欲・発動性低下。

放っておくと、本当に何もしなくなってしまうため、周囲の人の手助けが必ず必要となります。

本人から何かをやりたいと思わせるようなことを見つけてスタートしていくのも一つの手段です。

こういった症状は、本人よりも周囲の人がイライラしがちですが、なるべく心穏やかに対応してあげるようにしていきましょう。

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