OHスケール(大浦・堀田スケール)

OHスケールとは

OHスケールは1998年から3年間にわたる厚生労働省長寿科学総合研究班(班長 大浦武彦)による調査を基に作成されたスケールです。現場ではオーエイチスケールと呼ばれています。

OHスケールは日本人の高齢者がもつ危険要因である「自力体位変換能力」、「病的骨突出」、「浮腫」、「関節拘縮」の4項目を0〜10点満点で評価します。 合計点によって、褥瘡の危険度が評価できます。

「栄養状態の低下」、「皮膚湿潤」の2項目については警戒要因とし、点数化せずに評価します。

医師や看護師を中心とした医療従事者が主に評価を行います。

OHスケールでは、褥瘡の危険度判定によって、褥瘡発症確率や平均治癒期間、体圧分散マットレスの選択基準も示されています。術後や寝たきり、ベッド上安静など、患者の状態に合わせてOHスケールを活用し、ケア計画や適切なマットレスを選択していくと良いでしょう。

OHスコア(危険要因保有の程度)別の褥瘡発症確率、治癒期間

0点:リスクなし

1〜3点:軽度リスク 褥瘡発生25%以下 治癒期間40日

4〜6点:中等度リスク 褥瘡発生26〜65%以下 治癒期間57日

7〜10点:高度リスク 褥瘡発生66%以上 治癒期間173日

褥瘡リスクと適応マットレス

軽度リスク:厚さ10cm未満 静止型マットレス

中等度リスク:厚さ10cm以上 静止型マットレス

高度リスク:コンピューター制御圧調整型マットレス

※介護力のある場合は1ランクリスクの軽いグループのマットレスから選択し、逆に介護力が弱い在宅などでは、さらに 1 ランク高度リスク用のマットレスを選択することが推奨されています。

OHスケールの採点表

危険要因の採点方法

自力体位変換能力

本人の意思を問うものではなく、自力で身体の向きを変えることを指します。理由を問わず、まったく自分で動けない場合は「3 点」、動ける場合は「0 点」、その中間が「1.5 点」と採点します。

病的骨突出

仙骨部の場合、両殿部の高さと同じか、または突出している状態を病的骨突出といいます。専用の測定器の中央を骨突出部に当て、中央から8cm離れた測定器の脚がどれだけ浮いているかで判定します。 なしは「0点」、0〜2cm未満は軽度・中等度として「1.5 点」、2cm 以上は高度として「3点」と採点します。

浮腫

褥瘡部以外の部位で、皮下組織内に組織間液が異常にたまった状態を指します。母指の腹で優しく約5秒間押し、指を離してもくぼんだ状態が続けば、浮腫ありで「3 点」、なしの場合は「0 点」と採点します。

関節拘縮

関節の可動域制限(関節の屈曲拘縮、伸展拘縮、変形など)があることを指します。関節の動きが悪くなっている状態が1カ所でもあれば、ありで「1点」、なしの場合は「0点」と採点します。

警戒要因の採点方法

栄養状態の低下

経口摂取であるか否か、血清アルブミン3.0g/dL未満、ヘモグロビン11.0g/dL未満、血清コレステロール150㎎ /dL未満かどうかを判定し、「あり」「なし」で評価します。

皮膚湿潤

多汗、尿、便失禁の有無を判定し、「あり」「な し」で評価します。

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