Numerical Rating Scale(NRS) 痛みの評価スケール

Numerical Rating Scale(NRS)

NRSは、痛みを0から10の11段階に分け、痛みが全くないのを0、考えられるなかで最悪の痛みを10として、痛みの点数を問う評価スケールです。

痛みの程度を軽度、中等度、高度と分けるという考え方があり、NRSにおいてそれぞれのカットオフ値について検討されていますが評価基準は様々あり統一した見解は得られていません。

Serinら

1~4:軽度、5~6:中等度、7~10:高度

Givenら

1:軽度、2~4:中等度、5~10:高度(Givenら)

NCCNガイドライン

1~3:軽度、4~6:中等度、7~10:高度

 

NRSは、Mini-Mental State Examination(MMSE)が18点以上の軽度の認知機能低下患者において使用することが可能であること言われています。

さらにNRSは、10~17点の中等度の認知機能低下患者においても使用が可能であり、認知機能低下患者においてはNRSまたはVRSを用いるのが良といわれています。

この評価の欠点としては、小児や意識レベルの低下がみられる患者では痛みの数値化が行なえないことに加え、個性や環境に影響されやすいこと、数字に好みが表れること等があります。

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