Frankel分類とは
Frankel分類脊髄損傷の麻痺の評価に用いられます。医師、理学療法士、作業療法士が主に評価します。Frankelの障害度分類は、麻痺の程度を運動・知覚に分類し、Frankel A の complete(完全 麻痺)から Frankel E の recovery(正常)の 5 段階に分けた分類です。Frankel C と D の間は運動機能が不全麻痺であっても実用的であるかどうかでの区別がなされますが、判定しにくい場合もあります。
Frankel 分類
Frankel A(complete)
障害レベル以下の運動、知覚の完全麻痺。
Frankel B(sensory only)
障害レベル以下に知覚がある程度残存しているが、運動は完全麻痺。知覚レベルの軽度の差には適応されないが、sacral sparing(仙髄回避)には適応される。
Frankel C(motor useless)
障害レベル以下に運動機能が残存しているが、実用的な筋力ではない。
Frankel D(motor useful)
障害レベル以下に実用的な筋力が残っている。下肢を動かすことができ、多くは歩行が可能である。
Frankel E(recovery)
神経学的脱落を認めない。異常反射は残ってもよい。