【認知症】勝手に大量に重ね着してしまう時には?

はじめに

StockSnap / Pixabay

認知症の人の着衣の問題のひとつに、何枚もの衣服や布団を重ねて着たりかぶったりしてしまうことがあります。
このような症状が何故おこるのかというのは様々な原因が重なっているとは考えられていますが、よくある症状のひとつです。

服を着込むことで、安心感を得られる、外部から自身を守る、着るという行為に執着しすぎてしまっているというようなことが考えられています。

脱がせてもすぐにまた着込んでしまうのもこの症状の特徴のひとつです。
このような過度に重ね着をしてしまうことにはどのように対処したら良いのでしょうか。

大量に重ね着をしてしまう際の対処方法

重ね着をしてしまうことは、外の環境や気温にかかわらず起こる症状です。
冬ならば大した問題にはなりませんが、夏場でも重ね着をしてしまうため、脱水や熱中症、あせもなどの皮膚の疾患を起こしやすくなってしまいます。

周囲に必要以上に服を置かない

目のつくところに服を必要以上に置かないようにします。衣服はできるだけ本人の目につかないところに隠してしまいます。手の届かないところへ置いたり、タンスに鍵をかけてしまうのもひとつの手です。

本人が季節関係なく気に入ったものばかり着たりすることがあるので、季節に合った今着る服だけを残して後は片付けてしまうようにするのも有効です。

環境を調整する

真夏でも何枚も服を重ねてしまい、いくら脱がせようとしてもまた着てしまう時には、環境を調整して熱中症などを予防するようにするしかないこともあります。

しっかりと冷房を効かせて部屋の温度を調整することで、重ね着をしても大丈夫なようにするより他ありません。
また、脱水を起こさないようにペットボトルを常に傍においておいたり携帯させたりし、いつでも水分摂取を出来るようにしましょう。

脱ぎたくなるように仕向ける

重ね着をして身体に熱がこもってしまう時には、本人に『暑い』と実感してもらうことも効果的なことがあります。
熱いお茶を飲ませたり、短時間でも日中に散歩をしてみるのも良いでしょう。

その際、『ちょっと暑いから脱ごうか』などというように声をかけてみると、一時的でも脱いでくれることがあります。

昼夜関係のない服にしてみる

昼間は外出着、夜はパジャマ…というような常識をやめて、これしか着ないというような状況にしてしまうのもひとつです。

昼でも夜でも違和感のないTシャツやジャージ、スエットなどで1日中過ごし、服はこれというような認識にしてしまうことです。

これ以上脱ぐ必要も重ねる必要もない、着替えに意識を向けさせないことで重ね着を止めることもあります。

薄いものを重ねる

どうしても重ね着をしたがる時には、薄い衣服を重ねてもらうと良いでしょう。薄手の下着やシャツなどを重ねて、重ね着をしても厚くならないようにしてください。

重ね着をしなければいけないという執着心が強い時には、無理にやめさせようとしても逆効果なので、重ね着をしても厚くならないような服に切り替えるようにして対処しましょう。

おわりに

服を重ね着してしまうという問題も認知症の方にはよくある症状です。
冬ならばいいのですが、過度な重ね着は夏場には体調を崩す原因にもなりかねません。

季節に合った服の選び方をしてもらうために、必要以上に目につくところに服を置かない、環境を整える、服を脱ぎたくなるように仕向ける…などというような対処を試してみてください。

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