日常生活で観察される各高次脳機能障害の特性

日常生活で観察される各高次脳機能障害の特性

日常生活で観察される各高次脳機能障害の特性は以下の通りです。

言語障害

失語症

話せない、なめらかに話しにくい、聴いて理解できない、文字が理解できない、書けない、計算できない。

行為・行動機能

失行

今まで使つていた物の使いかたがわからなくなつてしまう、間違った物の使い方をしてしまう(箸やスプーンが使えない、歯ブラシが使えないなど)、ジェスチャーができない、指示された動作が うまくできない、動作がぎこちない。

視覚認知機能

失認

目に映る空間を認識できず、見落としなどが顕著になります。片側のある物やいる人に気付けずぶつかって歩く、食事の際に片側の品目だけ食べ残す、同時に2つのものが見えない。

記憶機能

記憶障害

病棟スタフの名前や顔を覚えていない、練習時間を覚えていない、病棟内で道に迷う(トイレに行けない)、1日の出来事を覚えていられない。当日の予定を忘れている、物の置き場所を忘れる、同じことを何度も話したり聞いたりする。

注意機能

注意障害

注意が散漫になったり集中力に欠ける、まとまりのある思考や会話、行動ができなくなる、 1つの物事に固執して他に注意を移せなくなる、同時にいくつかのことができなくなる。

遂行機能

遂行機能障害

見通しを自分で立てられない、1つ1つ指示しなければ行動できない、自ら行動を開始 しない、効率よく物事を進めることや物事を着後までやり遂げられない、周囲を気にせず自分勝手に やってしまう、突然興奮したり怒り出す。

感情・情動

総称して社会的行動障害とよばれる障害が起こる。呈する症状は多様(年齢よりも幼く人に頼りたる。周囲の状況に無関心になる)、感情のコントロールがうまくいかない、欲求が抑えられない、状況に適した行動がとれない、無気力になる、相手の立場や気持ちを思いやることができなくなる。

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