高次脳機能障害で衝動・欲求コントロールが低下した場合の対応方法



はじめに

bohed / Pixabay

人は様々な欲求をコントロールしながら生活しています。

たとえば、ダイエット中だから間食はしないとか、節約のために服を買うのは毎月いくらまで…などというような欲求の抑制です。

しかし、美味しいものをもらってしまったのでつい食べてしまった…や、とても気に入ったデザインの服を見つけてしまったので予算オーバーでも買ってしまった…などというような行動は誰しもが経験のあることでしょう。

また、精神科の範囲でも、アルコール依存症や過食症、買い物依存症などというような欲求コントロールが難しくなるような疾患がありますが、これらと高次脳機能障害によるものはまた別物です。


高次脳機能障害でも、様々な高次脳機能障害が絡み合い、こういった衝動・欲求コントロールが難しくなります。

衝動・欲求コントロール低下の症状

高次脳機能障害による衝動・欲求コントロールの低下は、様々な症状が複雑に絡み合い起こってきます。

その場での抑えが効かなくなって行動してしまう脱抑制や衝動性、何かをしていた記憶がなくなる記憶障害、先々のことを考えて行動できない遂行機能障害などが絡み合った状態です。

そのため、ある程度常識的には抑制しなくてはいけないということを分かってはいても、それらの制御が難しくなってしまいます。

欲求のコントロールが出来なくなると、健康状態を損ねたり、金銭的なトラブルが起こったり、反社会的行為をしてしまったり…というような問題行動につながってしまい、社会的な生活が難しくなってしまいます。

衝動・欲求コントロール低下への対応ポイント

様々な欲求や衝動を自身も止めたい…と思っているのにコントロールできない状態ですので、ただ禁止すれば良いものではありません。行動を制限しすぎても楽しみがなくなってしまうため、コントロールには調整が必要です。

まずは、分かりやすいところから始めてみましょう。

例えば、食事の衝動が制限できない場合は、一人分に必ず取り分けて、食べる量はこれだけということをきちんと伝えましょう。
食べたものや量を毎回ノートなどに記していくことも、食事量の調整を意識付けるのに有効です。

間食はこれだけと決めたら、出来た日にはカレンダーに印をしたりしてモチベーションを維持するようにしましょう。

もしも問題行動をしてしまったとしても、本人はどうしようもできなかったという状態なため、怒っても無駄です。

問題だった行動を、冷静に論理的に説明し、対応方法についても伝えていってください。

できるだけ時間をおかず、その場でフィードバックすることが大切です。

こういった問題行動については、その都度ノートに記していき、後から振り返って反省できるような状況にしておくとより効果的でしょう。

まとめ

衝動や欲求のコントロール低下は、社会生活上様々な問題を引き起こします。

自身でもそれが良くないと分かってはいても、止めることが出来ない状態ですので非常にやっかいです。

少しでもコントロールするために、様々な方法を試してみてほしいのですが、ここでの大きなポイントは、本人もわかっているのにコントロールが難しい状態なため、頭ごなしに怒らないということです。

間違ったことはその場で丁寧に、対処方法も含めてフィードバックしていくようにしましょう。

本人も失敗したと思っていることもあるので、メンタルサポートも必要不可欠となるでしょう。


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