遂行機能障害で行動が開始できない場合への対応方法



はじめに

lukasbieri / Pixabay

何かを行動開始する時に声をかけてもなかなか動作が始まらない、促されないと自分からは行動に移してくれない…などというような行動開始が難しい状態も遂行機能障害では起こってきます。
行動そのものが難しいわけでもなく、モチベーションの低下だというわけでもなく、行動が開始しにくい状態です。

行動の開始困難というような遂行機能障害の症状

行動開始困難の場合、その行動自体は出来るものであったり、物事をやりだしてしまえばスムーズに行えたりするのに、動作を始めることがなかなか出来ないという状態になります。
やる気が出ないというものでもなく、何からして良いのか、動作の仕方が分からないというわけでもありません。
そのため、自発的な行動が困難になり、常にぼーっとしているような印象を与えてしまいます。

例えば、歯を磨くというような簡単な動作も、洗面台の前でぼーっとして立ちすくんだりしてしまいます。
歯ブラシと歯磨き粉を渡して歯磨きをするように声をかけると、自分でそれらを使い歯磨きをすることは普通に出来たりします。
物事を開始するまでの第一歩がなかなかでてこない状態だといえます。

行動の開始困難というような遂行機能障害の対応ポイント

物事を始める際に、開始の合図をしてあげましょう。
動き出す時に、自分で行動をとろうとすることが出来ないため、合図の方法を決めて、その合図を送った時に決まった動作をするというように最初はスタートしていくといいです。
どのような合図が合うかはその人によって色々と試してみないと分かりませんが、最も手軽にできるのが声掛けです。
何をしていいのかわからないような態度を取っていたら、その都度声をかけて次すべき行動を促してあげましょう。
また、分かりやすい指示も大切です。
曖昧な表現は避け、出来るだけ具体的な表現方法で声をかけるようにしましょう。
いつどこで何をどうするかという表現を常に意識してください。


それでもなかなか難しい時には、物事のスタートだけは一緒に始めてみることです。
道具を渡したり、その場へ一緒に行ったりして、動き出すきっかけづくりをしてあげてください。

それ以外にも、アラームなど代替え的な合図も活用できます。
この音がなったら○○を始める…などということを決めておきます。

出来ることと出来ないことがある場合は、本人が好きなことだったりやりやすいことから自発性を求めていきましょう。

また、行動のルーティン化も有効な手段です。
日々の行動を同じようにできることを目標にしていきましょう。
朝起きたら、まず洗面所へ行き顔を洗い、出してある服に着替えたら朝食を食べるためにダイニングへ行く…というように、動きを決めます。
大まかな動きだけでなく、始めは詳細に行動を決めるようにした方が動きやすいです。
毎日同じ動作を繰り返すことで、行動を習慣化し、その行動を行うために何かを考えなくても済むようになるので、動作も比較的スムーズにスタートしやすくなります。
声掛けなどの合図をしながら、まずは毎日同じ行動をするような生活においては、極力パターン化した動作を習慣づけることを目標にしていきましょう。


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