褥瘡の重症度分類・経過評価 DESIGN-R®

DESIGN®とは

DESIGN®とは、2002 年に日本褥瘡学会が開発した褥瘡状態判定スケールで、Depth(深さ)、Exudate(滲出液)、Size(大きさ)、Inflammation/Infection(炎症 / 感染)、Granulation tissue(肉芽組織)、Necrotic tissue(壊死組織)の頭文字です。

軽度の場合は小文字、重度の場合はアルファベットの大文字で表し、重症度分類としています。

DESIGN® は2008年に、創傷治癒に影響を与える項目の点数に重み付けを加えて、DESIGN-R®として改良されました。 DESIGN-R®では、ポケットも含めた深さ以外の項目の合計点(0〜66点)を計算・点数化し、褥瘡の経過を評価します。

DESIGN-R®を用いて、患者や褥瘡の状態を共有することで、早期にリハビリテーションや栄養状態の改善を図り、褥瘡の早期治癒を目指します。

DESIGN-R®の採点方法

深さ(Depth)

深さの判定は、創縁と創底の段差の有無、創底に見える組織によって判定をします。 創内のいちばん深い部分で評価し、改善に伴い創底が浅くなった場合はこれと相応の深さとして評価します。深さ判定が不能の場合を「U」と記載します。DESIGN-R® の経過評価用では、深さは合計点に入れないことになっています。

滲出液(Exudate)

ガーゼあるいはドレッシング材に付着している滲出液の量で判定します。1 日 1 回の交換でもドレッシング材から滲出液があふれ出る場合には、E 6 と判定します。1 日 2 回の交換でも、ごく少量の滲出液が付着しているガーゼの場合は、e 1 と判定するようにします。

大きさ(Size)

皮膚損傷範囲の、長径と長径が直交する最大径(cm)を測定します。毎回同一体位で測定するようにします。ポケット部位は測定せず、肉眼的に外から見える皮膚損傷範囲を測定するようにします。

炎症 / 感染 (Inflammation/Infection)

炎症とは、壊死組織、圧迫、摩擦などによる機械的刺激によって局所に起こった組織反応のことを言い、創周囲の発赤、腫脹、熱感、疼痛を伴います。感染の徴候としては、上記の症状に加え排膿、悪臭、全身的発熱などを伴います。

肉芽組織(Granulation)

肉芽組織は良性か不良かで大別されます。

壊死組織(Necrotic tissue)

白色、黒色壊死が混在している場合には、全体的に多い病態を評価します。

ポケット(Pocket)

ポケットの広さの測定は、褥瘡潰瘍面とポケットを含めた外形の「長径と直行する最大径(cm)」を測定するようにし、それぞれを掛け合わせた数値から「褥瘡の大きさ(size)で測定した数値」を差し引いて測定します。 測定時には毎回同一体位で測定します。組織を傷つけないように、ポケットライトや綿棒を挿入し、ポケ ットの範囲を確認するようにします。

DESIGN-R®の評価用紙はこちら↓

http://www.jspu.org/jpn/member/pdf/design-r.pdf

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